フィクションとしての小説の擬制
琵琶の弾き語りとして、物語を語ることの本意を
考えたくて
法哲学者にとっての「小説」の意義を参考にしましたメモ。
フィクションとしての小説の擬制
擬制とは、実際にはAとは異なるBを本質的な類似性に基づいて、あえてAだと見なす行為。
例えば、胎児は相続について既に生まれていると見なす。と言う様に。
小説や物語とは、人生の真実を人々に認識させるため、あるいは理想を提示するため、
作者が捉えた真実を軸にして現実の描写ではないが、一種の現実と思わせる世界を構成し、
それを読み手に体験させることで真実を認識させ、あるいは理想を提示する試みである。
また、擬制と事実とが混同されてしまうのは「擬制」のマイナス面でもある。
笹倉秀雄『法哲学講義』より
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