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ぼくが琵琶をつづける意味

琵琶謡「九相図」の制作にあたり

九相図


他の音楽家がそうであるように
ぼくも、一応は琵琶を演奏することの目的として
一つのテーマを持っています
それは観念としてのものですが
敢えて、言葉にするとすれば「死の力」です

琵琶を始める前の職業柄、「老・病・死」を身近に見てきました
そのなかで、現代の日本では政教分離が進み
その反動で「死」への考察が用意されていないと感じました
生命賛歌が溢れるあまり、「死」を否定しすぎているのはないか?という疑問です
命あるものは本来、「生きる権利」「生きる喜び」に併せ
「死する義務」があり、またそれが自然なのではないか?
死から逃れることに成功した個人は未だいまいように思われます
生きているうちに、「死」ということの意味を考える必要があるのではないか
と思います

「九相図」は仏教絵画ではありますが
イスラム圏を含むアジア各地に見られる思想で
健康で美しい人間であっても死して、野外に打ち捨てられれば
九つの段階を経て白骨となるとなる
というものです、数千年以前の人間も
「九相図」を眺め「死」の意味を考える機会を得ていたのではないかと思うのです

「九相図」を題材にし、琵琶を謡うことで
「死の力」を探る一助になるのではないかと思うのです


骨となりぬし我が妻に
塚を作りて松を植う
朝には蔓が松を這い
昼に大きく花咲きて
夕べに萎む花弁から
ポタリと雫が落ちにけり
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プロフィール

筑前琵琶ふう

Author:筑前琵琶ふう
ふぅ
琵琶奏者/緊縛師
歌舞伎町「密蜜-mitsu-」水木日担当
http://bar-mitsu.com
演奏・緊縛等の依頼は
minamotm@gmail.com

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